その人は

美形でもなく、かわいいでもない。見た目では、

私が出会った人の中で

どちらかと言うと・・・ブッブーな人である。

なんだけど、彼女のことが忘れられない。

年甲斐もなく彼女の前では

思っていることがうまく表現できなかったりする。


会えなくなるのが寂しいから、

メールアドレスを勇気を出して聞いてみた。


いとも簡単に教えてくれたのだが、そこには私の思いとは

かなりの温度差がある、と感じられてならなかった。


それでもいいと

メールの交換が何度かあって

今日（もう日付は変わってるが）食事をしてきた。

アルコールはだめな彼女

でも居酒屋、焼き鳥屋が大好きだという。

肝心なところはさらりと受け流されてしまうわけだが

そこで、彼女に対する私の思いが、一段と強くなっていくのだ。

彼女を振り向かせたいと。


そんな私の思いをよそに、焼き鳥をウーロン茶で食っている。



春一番
乱れ流れる
黒髪の
その輝きに
心たかぶる